6月28日(土)越路B&G海洋センタープールオープニングフェスティバルにて着衣泳セミナーを行いました。
海や川での事故が多くなるこの時期、子ども達や子どもを持つ大人にとって必要なカリキュラムであると考え、越路地区では初めての実施です。
神奈川県でスイミングインストラクター、支配人、エリアマネージャーを経て現在は福島県伊達市で子ども達や地域の人たちに健康増進、体力向上の為の運動指導、水泳指導を行っている大内 克泰氏に講師として来ていただきました。
3年ぶりの故郷新潟だそうです(^^)
↑ まずは、水の恐さ、水難事故の現状、事故が起こってしまう要因の話からです。
大人の参加者はもちろん、子ども達も真剣に聞いていました。
↑ 突然、海や川に落ちてしまった時にあせらず落ち着いて岸まで戻れるかの訓練です。
足の着くプールですがあえて足を着けずにプールサイドまで戻ります。
↑ 「浮いて待て」の訓練です。実際には海では波、川では流れがあるという事を頭に入れておく必要があります。
↑ 浮力がある物を使って浮く訓練です。ランドセルは教科書が入った状態でも十分な浮力があるそうです。
友達が溺れていたら、ランドセルを投げる!という選択肢もあります。
↑ 溺れている人を助ける方法・・・しかし、水難事故で死亡する人の多くは助けに行った人、とのことです。
難しい選択ですが、基本は1人では助けに行かない!子どもだけの時は大人を呼ぶ!なるべく大勢の人を呼ぶ!です。
最後の話・・・
やはり、むやみに海や川には行かない。子ども達だけで水場に遊びに行かない。親は子どもから目を離さない。という事が水難事故を防ぐ最善の方法とのことです。
着衣泳はあくまでも助かる可能性がほんの数%上がるだけの技術です。「着衣泳を覚えておけば絶対に大丈夫・・・。」という誤った考えを持ってはいけないし、子ども達に持たせてはいけません。今回の講習の中で大内氏は着衣泳の技術指導をしながら、水の本当の恐さや事故の悲惨さ、実際に自分のいる地域で水難事故で子どもが死んでいるというリアルな話を子ども達にしていました。
着衣泳の技術が多くの人たちに浸透していくことは良い事だと思いますが、技術だけが先走ってしまうと逆に危険です。
水難事故が起こりそうな状況は避ける。事故の予測をし、事故が起きないよう十分に注意をする。自己保全を行う事が重要であると思います。
これからが夏本番、海や川、プール遊びが楽しくて気持ちのいい季節になりますが、水の恐さ、命の大切をしっかり知っていただき、悲しい事故が起こらないよう願っています。